第351話

びくびくとして、言葉を慎重に選びながら彼と接していると彼の口端が上がった。



私の警戒度も上がる。





「そうか、真野は人妻になるんだね。」



「ひひひひひ、人妻!?」



「乃威のものになるのか~。ぷ、釣り合わないね。」



余計なお世話だ



乃威君がよければ、それでいいし!



玲衣さんに言われる筋合いないし!



ぷうと頬を膨らませて、彼を睨んでいるとそれを見てもまだなお、彼の口端は上がったままだ。



むしろ、さらに上がった気がする。





「……まあ、面白い展開ではあるよな。」



「……はい?」



「いや、こっちの話。」



「?」



玲衣さんは何かに納得したように笑って、私の顎を掴む。

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