第350話

「徠、お前ほどほどにしとけ。」



達沙がそう言って、彼の肩を掴む。



でもそれに気づいていないかのような顔をしている彼は、私にも止められない。




……乃威君、早く来てくれ。





「真野。」



と思っていたのだけど、声をかけてきたのはあの玲衣さん。



そうだ、あの玲衣さんだ。





「ヤ、ヤッホ…」



「真野、似合ってるよ。とっても可愛いね。」



怖い!!



れれれれれ、玲衣さんから、かかかか、可愛いの言葉が出るなんて…っ!



怖すぎる!!



というか、明日は春なのに雪なんじゃないの!!




「ななんな、何を馬鹿なことを言ってらっしゃるんですか!」



「馬鹿?…え?俺、馬鹿?」



「ソンナワケナイデショウ!アナタ、テンサイネ!!」



……うん、本当この人面倒くさい。

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