第307話

泣くに、決まってる。



泣くに、決まってるじゃない。



橘君のために泣いて何が悪いの?




私の所為で、死んじゃったんだもん。






「大切な家族を……、私の所為で失っちゃったんだもん。…泣いちゃう、よ。」



どうして、死んだのが橘君だったの?



どうして、アナタは咄嗟に私の目の前に出てきたの?



ねえ、どうして?




どうして死んだのがアナタで、………私じゃなかったの?







と心の中で思った時だった。








「橘も阿呆だが、お前はもっと阿呆だ。」



父さんはそう言って、ペチリと軽く私の頭を叩く。



どうしてそんなことをされたのかさっぱり分からず、戸惑っていると父さんは私を抱きしめて言う。

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