第69話
静かな庭園に囲まれて、僕の声は響く。
鳥の綺麗な声も、虫の綺麗な合唱も、今の時間帯では聞こえない。
まだ僕の声が轟いているかのような、そんな感覚に陥ってしまう。
彼女は何って答えるのだろう?
彼女はそんな僕の想いに、どうやって答えるのだろう?
彼女はそんな僕の言葉にも、笑顔は崩さなかった。
綺麗な笑顔のまま、彼女は言った。
「それでも、私にはこの道を歩む術しか、知らないから。」
“他の道なんて、知らない”
彼女のその言葉の続きにそう続くなら、何って悲しいんだろう。
そう、思った。
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