第68話

味わったことのない、この想い。



さっきまで知らなかったこの想い。



たったこの数分で、僕は彼女に恋をした。




13年間生きてきて、こんな瞬間的に僕は恋に落ちたんだ。



彼女がこんなにも、愛しいと思ってしまう。



「朱希ちゃん?」



彼女か僕の名前を呼んでくれるだけで、こんなにも嬉しくなってしまう。




たった一瞬で変わってしまった変な感情についていけないながらも僕は聞いてしまった。




思ったことを、彼女に言ってしまった。






「“ここ”は窮屈じゃない?」



何気ない一言を、間をあけてまた言う。





「君に全然、似合ってない。」



本当に思ったことだった。

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