第38話

「うん、男には見えないね。」



「化粧もしてないのに、その言いがかりはやめてください。皇紀さん。」



「流石は儂の孫じゃ!!」



「おじいちゃん、……嬉しくないよ。」



何の自慢にもならないでしょ、なんて思いながら僕は鏡の前に立つ。



……うん、キモチワルイ。




「いや~、化粧なくても女に見えんじゃねえの。」



「……皇紀さん。」



「おっと、その恰好で技決めんなよ。女は大人しめの方がいいんだぜ。」



男ですけどね



僕、一応男なんですけどね。




と言っても、事実は変わらないし、この恰好で言ってもきっと彼はその意見を変えないだろうと予想はついたのでやめておいた。

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