第11話
震える手を僕は僕自身の手で押さえる。
それを見て、なおも楽しそうな顔をしている佐伯さんは恐ろしい人だと思う。
ゆっくりと近づいてくる彼に僕は何歩か下がるけど、後ろが壁だということに気付いたのは僕が壁に当たった時。
気付いたら、佐伯さんはかなり近い距離にいた。
危険だっ…──
と僕の頭ではサイレンが鳴っているのだが、身動きが出来ない以上、僕には何も出来ない。
だからといって、このままの状況も嫌だった僕は咄嗟に彼の鳩尾に技を決めようとしたのだが……
「いい技を持ってるね。でも………当たらないと意味ないよ。」
逆に彼は僕の鳩尾に膝げりを入れてきたので、僕は直で当たり、踞る。
「朱希!!」
母さんの悲痛の声が遠くに聞こえるのは、痛みのせいかもしれない。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます