第6話

それが分かっているのか、分かられていないのかは僕には分からなかったけど、額から汗は止まらない。



今は秋頃だというのに、おかしな話だ。




そんな僕に怖い笑みを浮かべて、言ったのだ。








「もうすぐ、行く……ってな。」



最後のその言葉を聞いて、はじけ飛ぶように僕はこの場から離れた。



これ以上、この場で彼を見ていることが怖くなったのだ。



出来れば、もう一生会いたくはない。



けど、きっとまた会うはめになることは僕にだってわかった。



最後のあの言葉。



一生忘れられないあの言葉に、僕は恐怖を覚えながらも腕を抱く。



その恐怖を忘れ去るかのように、僕は練習場まで走っていた。

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