第5話

「ハハ、俺の目に狂いはなかったということだ。」



そう不敵に笑う佐伯さんに恐怖しか感じないこの直感というのは、きっと間違いではないのだろう。



足を、引いてしまう。



それを見た彼は鼻で笑って、僕に道を譲るために少しだけ避ける。





「行け、今日のところは確認だけだったからな。」



僕に、一体何の用だったんだろう。



確認、って何の?



疑問はたくさんあるけど、早くこの場を去りたかったのも事実で僕は落としていたバッグを手に取る。



そして彼の前を通り抜けようとした時、彼は口を開く。





「君のお父さんとお母さんに伝えな。」



ピクリと肩を動かしてしまう。



何を言われるのかが、怖かったから。

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