第7話
結局、あのまま父さんにも母さんにも言えないまま、何も変わらない日々を送っている。
「朱希。」
そう呼んでくれる父親から初めて空手を習って、もう10年経つくらいだろうか。
そこらへんの人には負けない自信はあるけど、父さんにはまだ勝てない気がする。
そう、気休めに思うけど、以前佐伯さんに言われたあの言葉を思い出すと、父さんの倒れている姿を想像してしまう。
どうして、だろう。
あんな人に負けるとは思えないのに、どうしてかそう想像してしまう。
それは身を持って彼と少しだけ対戦したからだろうか?
彼が、父さんより怖く感じたからだろうか?
恐怖に駆られた僕は、無意識に手を握る。
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