第160話

とりあえずよかったのだけど、徠はまだ私の唇を狙っているらしく、ジッと私を見つめている。



おいおいおい、嘘でしょ。




「離せ!!」



三人でじゃれ合っているうちに、私はとりあえず離れようと思ってできる限り彼との距離を取った時に、後ろにいる人にぶつかってしまった。



その反動で私は逆方向に倒れそうになり、思わず目をつぶる。



や、やばいかも…っ!?



そう思い、“うわっ!”と声を出したのと同時に、私の背中を支えてくれる感触がした。




なので、いくら待っても衝撃が来ないのでこけなくてすんだようだ。



ホッと一息ついて、支えてくれた人にお礼を言おうとして、目を開けた時…――

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