第158話

が、しかし。





徠は茫然としたまま、ゆっくりと私と唇を離す。



そのことによって、止めていた呼吸を再開した私は、目をパチパチとさせる。



少し離れた場所にいた柳生君は少しだけ動く気配がしたが、徠の後ろにいたカラスさんは茫然としたまま動かない。






そんな中で徠はポロリとつぶやいたのだ。








「お前…、柔らけえんだな。」



その発言に、私は顔を真っ赤にさせる。



な、ななななに言ってんの!?



そんなことこんな大勢の場で言わなくてもいいじゃないですか!!



ど、どうしたのだ!!



純情、徠さん!!



君のその純粋で恋愛初心者みたいなウブなところをここで発揮しなさいよ!

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