第157話
……え?
そんな言葉しか思い浮かばない私は、きっと思考が停止している証拠だ。
いやいやいや、そうじゃなくてね!
ピタッとこの場だけが時が止まってしまったような感覚に陥り、徠も私もそのまま動かない。
「……」
「……」
柳生君とカラスさんがどんな表情をしているのかとかは見えないけど、どちらも何もしゃべらない。
遠くからキャーと女の人の声が少し聞こえるくらいで、この場からは何の音もしない中で、目の前の徠は目を見開いたままだ。
もちろん、私も何が起こったのかを理解するのにかなりの時間を有し、ずっとそのままの状態で私は徠と……
キスをしていた。
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