第101話
いや、睨んでいたのかもしれないけど。
そして私も振り返って、彼を見つめる。
彼の表情はさっきより悲しそうだった。
それは私の隣に彼がいるからだろうか?
それは、ただの自惚れかな?とも思ったけど。
「真野。」
もう一度臣は私の名前を呼ぶ。
その声には悲しみと少しだけ怒りも感じられた。
いや、怒りじゃなくて……イラつき?
何に対するイラつきかは私には到底理解できないけど、それでもそれが込められているような気がしたのは多分、気のせいなんかじゃない。
私の隣にいた柳生君を見て、臣はこう言ったから。
「真野の……彼氏?」
その言葉に目を見開く、私と柳生君。
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