第88話
「ち、がう…」
否定してみるけど、それを聞いた臣は余計に抱きしめていた力を強める。
「…っ!?」
その強さに息苦しくなるけど、臣が力を弱めることはなかった。
そしてまた続ける。
「愛してる。」
その言葉は放っておけば、永遠と続いてしまうのではないかと思ったので私は止めようと口を開くけど、弱々しいものになってしまう。
「ち、が…う。」
「愛してる。」
違うよ。
臣の愛は、本当の愛なんかじゃない。
ただの……壊れてしまった愛だ。
きっと、私と似たような匂いがして……ただ私と同じような気がして惹かれただけなんだ。
だから、臣の愛は本物なんかじゃない。
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