第70話

「つか、缶のことはどうでもいいんだよ。」



そうだ、それは二の次だ。



今は、11時半に待ち合わせをしていた真野のことだ。



どう考えたって、遅すぎだろう。



何やってんだ、アイツ。




「あー…くっそ!」



「落ち着いてください、美弥。我々が焦っても仕方がないでしょう。」




そうだけど…、いや…、でも気になるんだから仕方ねえだろ。



俺はイラつきを抑えるために、頭を掻く。



チラリと後ろに控えるヤツらを同時に見ると、こちらを見つめていた木下と目が合った。




こちらを見ている目は、少しだけ冷たい。



その目を見ている最中に、俺はあることに気が付いた。









「あ?…おい、早弥。柳生がいねえぞ。」

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