第69話
美弥SIDE
………遅い。
かなり、遅い。
「おい、今何時だ。」
隣にいる早弥に時間を聞く。
それに少し溜息を吐くような声で、早弥は俺に言う。
「12時です。」
それを聞いた瞬間に、俺は持っていた缶を握りつぶす。
「何やってんだ、アイツ…っ!」
「あの…とりあえず言っておきますけど………それ、スチール缶なんですけど。」
俺は潰した缶は、アルミではなくスチール缶。
早弥は心底それに呆れながらも、俺が潰した缶を受け取る。
「……うわ。」
その残骸を見て、さすがの早弥もびっくり。
イラついているときに物に当たる俺のクセはどうやらまだ治っていないらしい。
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