第39話

彼の目には怒りと、悲しみが映っている。



そんな目をジッと見つめつつも、俺は少しだけ口端を上げる。



「じゃあ、どうしろと?真野の問題に俺は首を突っ込む気はない。」



“鉄も人の携帯を勝手に壊すな”



そう言ってから、持っていた煙草をもう一度吸う。



少しだけ短くなってきた煙草を視界の端に捕らえながら、吐く。



「じゃあ、黙って見てろっつーのかよ?」



それを同時に耶麻は揺らりと立って、俺を睨む。



あ~、また面倒なヤツがつっかかってきやがった。



「それが真野のためになんならな。」



「納得いかねえ!俺は真野のために何かをしてやりてえんだ!」



必死にそう伝えてくる耶麻の気持ちも、分からなくねえ。

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