第40話

だが…――




「真野のために何かをしたいと思うなら、真野の前でその話はするな。」



それが、真野にとって一番いいことだから。



そのことを分かっているのは、俺と橘と疾風だ。



まあ、疾風は分かっていても何かをしないとやってられねえという気持ちらしいが。



溜息を一度だけ吐いて、俺は煙草を地面に落として、踏みつけた。







裸足のまま。



「お、親父!?何してるんですか!?」



魁はそれにいち早く気づいて、俺の下に駆け寄ってきたが俺はそれに目もくれない。



ただ家族全員を見渡しながら、俺は言う。





「勘違いするな。俺だって真野のことを何とかしてやりてえ気持ちはある。……だが時には、見守ることだって必要なんだよ。本人がそう、望んでいるのなら。」

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