第38話
京也SIDE
この場から去らせた真野の背中を完全に見終わってから、俺は煙草に火を点けた。
カチッというジッポの音をさせるが、その音に反応する者はいない。
ただ、時間だけが過ぎていく。
俺は煙草を吸って、吐く。
完全に吐いた後に、喋るために口を開く。
「橘。向こう行ったら、すぐに真野の携帯買ってやってくれ。」
「了解しました。」
唯一、余裕の顔を浮かべている彼はにっこりと笑う。
いや、もう一人いたか。
「そんなこと言ってる場合じゃないだろ、親父。」
こちらをジッと見ている……いや、睨んでいる疾風だ。
俺も橘に向けていた視線を疾風に移す。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます