第4話

「泣けば、いい?」



それは、そうしていいの?



泣いたら、迷惑じゃない?





『人前で泣くな。……迷惑だ。』




そう言ったのは、誰だった?



頭が、痛くなる。




それでも泰虎は、私に泣いてもいいと言ってくれる。



「俺達家族じゃないっすか。……真野さんの涙を拭くことくらい、俺にだってできるんっす。」



そう言ってくれる泰虎が、本当に頼もしい。



いつもは頼りない彼も、今日はとても私にとって必要な存在に見えるからおかしい。



「う、ん…。うん…、うんっ!」



頷く。



何回も頷きながら、私は泣き始める。



泰虎は私にハンカチを渡してから、優しく抱きしめてくれた。



それが妙に、温かかった。

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