第3話

それに彼はちょっとだけむっとなって、私を見る。



「……笑ってる場合じゃないっすよ。」



分かってるけど、笑わないとやっていけないもん。



笑わないと、泣いてしまいそうだ。




止めている涙が、この目から溢れてしまいそうだ。



だから笑っているのに、それを分かって泰虎は言っているのかな。



本当、残酷。






「笑わないと、どうしていいかわかんないもん。」



それに泰虎は考えることもせず、まっすぐに私を見て答える。




「泣けばいいじゃないっすか。何を我慢する必要があるんっすか?」



そう言った彼に、私は目を見開く。



まさか、そんな答えが返ってくると思っていなかったから。

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