第103話
「おい。」
俺が風間に聞こえるように声を出したつもりが、彼が俺の声に反応することはない。
「で、でも…っ!俺の高校は男子校だ!男のはず!」
未だにそんな風にしどろもどろに何かをぼそぼそと口にしている。
おい、これはまさかとは思うが…――
嫌なことは、まさに的中してしまう。
「でも、アイツ……ついてなかった、ぞ?」
恐るべきことが、俺の隣で起こってしまったようだ。
ゆっくりと視線を風呂場に向ける。
そこには、今日真野が着ていた服らしきものが散らばっている。
おいおいおいおい、何やってんだ?
メールしろって言っておいたはずなのに。
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