第100話

美弥SIDE



今は部屋で、煙草を吸っていた。



灰皿が置いてあるこの部屋は、先生用として使うところだ。



ち、んーで教師は風呂が最後なんだよ。



面倒だな。





そう思いつつ、吸っていた煙草の灰を灰皿に落とす。



にしても、何で真野は修学旅行に来ちまうのかな?



風呂のことだってあんのに、ちゃんと考えて参加決めたのか本当疑うわ。



髪をクシャクシャと触って、溜息を吐く。



本当、アイツには勘弁してほしい。






それに、橘さんも。



『真野さんと駆け落ちせえ。』



あの言葉が、あれ以来頭から離れねえ。






手に入れられないものを、どうして人はこんなにも欲しちまうんだろうな。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る