第99話
二人、茫然。
「………」
徠は呆けたまま、真野を見つめる。
「………」
真野の顔に、汗が流れ落ちる。
徠はゆっくりと視線を下に向ける。
「……おい、お前ついてねえぞ。」
「……まあ、男じゃないので。」
「……そうか。」
「……はい。」
『ぎゃああああ!!』
そうして、二人の叫び声は旅館全体に響いてしまった。
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