第63話
「真野。何で置いて行ったんだよ~。」
空気の読めないナンバーワンの人と、その後ろに本当に眠そうに歩いてくるお兄さん。
「あ、徠と柳生君。おはよう。」
「一緒に行ってくれてもいいだろ~。家に行ったら、あのいかついお兄さんしかいなかったら、びっくりしたぞ。」
いかついお兄さん。
ぷっ、橘君のことか。
それもなかなか似合ってるから、いい響かも。
まあ、彼もいい年をしてるおっさんですからね。
……面と向かって言えることではないから、心の中で笑わせていただきます。
「ねみぃ。」
「車の中でも寝てただろ、乃威。」
「つーか、朝の6時集合とかなめてんだろ?俺の貴重な睡眠時間を奪わねえでほしい。」
「だったら、昨日も遅くまで起きてるんじゃねえって。」
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