第37話
何する気!?
本気でそう思いました。
疾風兄がキッチンに立つことは、私の家のタブーなのです。
未だに疾風兄が自分の料理のできなさに気づいていないところが、とても憎いです。
とまあ、私のところの家系は料理ができないのかもしれない。
と言っても、耶麻と叶は人並み程度の料理はできるんだけどね。
できないのは、私と疾風兄だけ。
「いや、冗談抜きでまずいね。」
「儂にはどうしてこんな料理ができるんか、逆に教えてほしいです。」
橘君にそう言われながらも、残すのは私のポリシーに反するので完食だけはちゃんとしておいた。
……橘君という人を、犠牲にして。
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