第15話

そう悪態をつくようにプイっと顔をそむけると、目の前にあった顔に頭が沸きそうになる。





「よ、元気か?」



ゆ、ゆーきくん?



目の前にあった顔……というよりも、唇に目がいってしまったオレ。



ジッと、見つめていると、この前のことを思い出す。



お、オレ…いや、私この柔らかそうなくちび、っ!?







「にゃほおお!」



思い出し過ぎて、頭が働かなくなる。



目の前にいた裕貴も驚いていたけど、体育館にいた全員がこちらを向く羽目になってしまう。



それを阻止するために、まずはじめに後ろにいたプリンと朱希君が動いてくれる。



「お、おい!落ち着けって!」



「マァちゃん、大丈夫!?」

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