第33話

「銀髪のおにいちゃんとは、遊んじゃだめなの?」




アイツはどうしてそんなに、俺を気にするんだ。



どうして、俺とそんなに遊びたがる。




くっそ、分からねえ。





「真野。あの人に近づいちゃいけないって、お父さんに言われただろう。」



「パパの言ってることなんて、しょっちゅう聞き逃してるの。」



「…いや、でも今回だけは俺もそれに聞き従うべきだと思う。だから、彼の事は放っておこう。な。」



どうやら“パパ”よりも、疾風という兄の方が真野は絶対らしい。



さっきから駄々をごねていたにも関わらず、それを聞いたから。



「う…ん…」



「よしよし、いい子だ。」



そう言って疾風は真野を撫でる。



さっきは撫でられて笑顔だったのに、今は微妙な顔をしている真野。



…俺はそれに咄嗟に顔を背ける。

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