第34話
「よし、じゃあ行こう。」
「アニキ!!俺が先に行って、遊具出しとくよ!!」
「カナも一緒にいくの!!」
「ああ、じゃあそっちは任せたよ。耶麻、叶。」
そう言うと、最後に入って来たガキ共が最初に出て行った。
そして、疾風は真野の手を握って連れて行く。
ゆっくりとゆっくりと出て行く姿を俺は横目で見ていた。
最後に襖に手をかけた疾風を見た時、俺に対して視線を感じた。
閉めるその直前に、彼女は俺を気にするようにしてジッと見つめて来たのだ。
その目に、俺はドキッとした。
見つめてくるその目に俺は、泣そうになった。
似ていたんだ、早弥に。
最後に会った時のあの、俺を引き止めようとしたあの目に…似ていた。
俺はそれに鳥肌がたった。
しかしその目をずっと見つめているワケにはいかなかった。
疾風が襖を閉めたことによって、俺と真野の視界を遮ってしまった。
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