第31話

俺は目の前にいるマセガキを睨みつけるのをやめて、そちらに目を向ける。



もちろん、このマセガキもムカつくけど…何より真野というガキが一番ムカつく。



何故だろう?




直接、何かムカつくことをされたからとかじゃないのに、何故かムカつく。



俺の心を揺らごうとするからかもしれない。




…ムカつく。



そう睨んでいたのだが、マセガキはそんな俺には気がつかず、真野を悲しそうに見つめて近づく。



もう、俺の事はそっちのけかよ。




それを見た耶麻と叶は、真野から離れる。



真野から離れたことによって、真野の視界と聴覚は自由になり、キョトンとする。



そして、そんな真野に対して疾風は自分をかがめて、真野にこう言った。



「真野。仲間ハズレになんてしてないよ。大丈夫、俺がここにいるから。」



…何て安心させる声をしているのだろう。

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