第22話

「疾風の兄貴。それは無いんじゃ…」



「…言いたくないもんを言わせてどうすんだよ。」



そう言ったガキに俺は目を見開かせた。



…こんなガキもいるんだな。



少しだけ見直したのだが、ガキはすぐに本を開かせて、また読み始めた。



…やっぱいけすかねえ。



マセガキは嫌いだ。





そうキレそうになっている頃に、廊下を走る音が聞こえてくる。



しかも…



ドタドタドタドタドタドタ




どんどんこちらに近づいて来ているのは、気の所為ではないだろう。



俺は襖を見ていると、それに気付いたガキはバッと立ちあがった。



それにびっくりした俺は、そちらに釘付けになる。



そして、何をするかと思えば、ガキは本を置いてフルフルと頭を振っていた。



は?



俺の頭の中は、その言葉で埋め尽くされていた。

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