第19話

「早弥!!!」



「…いや、俺は泰虎っす。」



…は?



いきなりの言葉が返って来て、びっくりせざる終えなかった。



白い布団の中に眠っていた自分の隣に、少し小柄で目がクリっとした男がいた。



どうやら先程言っていた“泰虎”というのは、彼の名前らしい。



「え…っと…、は?」



「大丈夫っすか?汗かいてますけど?」



そう言って、タオルを押しつける泰虎という男。



それをとりあえず受け取るが、その時に俺は気がついた。




「こ…っ!?ここ、どこだ!!!」



辺りを見渡すが、そこは和室で見たこともない部屋だった。



お、俺、確か路地裏で眠ったような気がするのに、どうしてこんなとこで眠ってたんだ!?



混乱している俺に、泰虎というヤツはハハと笑いながらこう言う。



「説明した方が、いいっすかね?」



「放っておけ。馬鹿に何言っても、通じない。」

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