第10話

それにキレたのか、その男と取り巻きの男5人は俺に突っかかって来た。




「ちょっとこっち来いや!!!」



胸倉を掴まれて、俺は路地裏にへと引きづられる。



それを見ている他の人間は関わりたくないのか、遠巻きで見ていたり、避けるようにここから遠ざかる。



ほら、誰も俺を助けてくれるヤツなんて、いない。



この世は、クズばっかりだ。




それでも俺は為すがままに彼らに連れていかれていた。



もう、いいんだ。



もう、勝手にすればいい。




このまま死ねるなら、俺の本望だ。



早弥のいない世界なんて、どうでもいいんだ。



早弥が俺の隣にいないのなら、もう生きている価値もない。




そう心の奥底で考えると共に、ポツポツと雨が降り始めた。



俺の心を雨と同じように、熱い何かが流れ落ちていた。

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