第11話

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「ち、金ねえじゃねえか。」



「やり損かよ。」



「どうする?コイツ?」



「放っておきゃ、死ぬんじゃね?」




そう喋りながら、俺の元から去って行く男5人組。



男達の拳には、赤い何かがついていて、見ていて気持ち悪い。



その匂いでここら全体が充満していて、思わず咳き込みたくなる。




って、その正体は俺のものなんだけどな。




ハハ、と笑う気力さえなく、俺は苦しそうに仰向けに倒れていた。



このまま、死ねたら……どれだけ楽だろう。



何もないまま、このまま死にたい。



もう、生きているのに疲れた。



生きていることが、嫌だ。




もう、いいんだ。



考えるのも、感じるのも、想うのも…もう疲れたんだ。



だから、このまま誰も見えないこの場所で死ぬのも、いいかもしれない。

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