第36話

「さぁ?何やってんだろうな。」




当夜はそう言った後に、下を向いて何かを考え込むような目をした。



そんな曖昧な答えに、オレは焦らさないでほしいと思ってしまった。



でも当夜にとってはそれが本当の理由で、一点を見つめるようにしてまた路地裏に視線を向けた。





彼が何を考えているのかは、オレには分からない。



彼がどう思ってそこを見つめているのかは、オレには分からない。



でも分からない…で終わるなんて、絶対に嫌だ。



後悔だけは絶対にしたくないから。



分からないのなら、分かればいいんだ。




分かってあげらればいいんだ。



それが正義感から来るものだったとしても、誰かに格好付けてるだけだと言われても…





それが当夜のためになるのなら、別に構わない。



それが本当の“親友”だと思うから。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る