第19話
「いやぁ、うん。そうだよね。」
私は半ば諦め状態で裕貴が言った言葉を聞いた。
うん、君は確かに人間よりも猫愛しちゃってます系だよね。
トホホ、と悲しそうに笑っていた私を余所に、裕貴は誰にも聞こえないようにぼそりと呟いた。
「でも、マヤじゃない真野も同じくらい好き……かも。」
人を愛することをやめた裕貴が、そう呟いたのだ。
ポツンと聞いていた朱希は信じられないとでもいうかのような表情で、裕貴を見ていた。
“あの”加藤君が、そう言っただけでも奇跡に近い。
彼の過去にあったことが、彼の想いを封じ込めていたのだ。
もう絶対に誰も好きにならない…と。
でも、もしかしたらそんな彼を彼女が救ってくれるかもしれない。
…そう、淡い期待を朱希は真野に抱いた。
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