第4話

そう思って角を曲がった時だった───






「にゃふっ!?」



目の前に何かがあたり、鼻とこんにちはをしてしまったのだ。




私は痛かったので、くぅと唸りながら鼻を押さえた。



い、た、い。




なんて大声で叫べることもなく、私は我慢して座り込んでいた。



というか、私は一体誰とぶつかってしまったんだ?



そう確かめるために、顔を上に上げた時だった。













「…真野か?」




「ふえ?」




不意に自分の名前を呼ばれたことに驚き、私は彼を見上げた。




そこにいたのは紛れもなく…










マヤという猫を抱えた裕貴だった。



「ゆ、裕貴?」



「裕貴だけど?寝ぼけてんのか?」



そう言って、座り込んでいる私の目線になってくれて、彼もしゃがんだ。

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