第79話
錦の言葉に頷き、鞄から新しいポフポフ安全ハンマーを拾った。
私は屋上に行く道すがらでもポフポフハンマーを振り回して男たちを薙ぎ倒していった。
そんな私に錦は絶句していた。
病み上がりで元気になった分、はっちゃけるのは許しておくれ。
「紺ちゃんは武器持ったらあかん。」
『ヒャハハハハッ!!!え?何言ってるのさ、錦くん。僕は手加減するために武器を使ってるんだよ。僕が素手でやると、みんな折れたり砕けちゃうからね。手加減しながら武器を振り回して、お腹、背中、脇腹を狙っているんだよ。そしてこの柔らかい子供のおもちゃ!!これは優しさ。分かる?僕、慈悲深い平和主義者だから!』
「「「嘘だぁぁぁあっっっ!!!」」」
「紺ちゃん、慈悲深い平和主義者はこんなばったばった人を薙ぎ倒しながら高らかに笑わんで。なんで柔らかい子供のおもちゃが大の男を吹っ飛ばせるんや?僕、なんかもう突っ込むの疲れたわぁ。チートに突っ込むの無駄やわ。」
逃げる男たちは追い詰められていき、全員が屋上への階段を駆け上がって行く。
男たちが屋上に雪崩込むと、先にいた面々が何事かと驚いてこちらを見た。
『アッハハハハハッッ!!もぐら叩きじゃぁぁぁっっ!!』
「「「ヒィィィッッッ!!人間ですーっ!!!」」」
「「ぶっはははっ!!!ブフッ!!」」
「イカれてやがる……。」
「「「「激しく同意。」」」」
私から逃げる男たちを全員吹き飛ばし、残っているメンバーを見た。
大吉は誰かと戦っていたのかボロボロで、壱はボロボロになって地面に転がっていた。
『大吉ぃぃぃっっっ!!無事か!?』
「お、おお……」
大吉に飛び付くと、そのまま大吉はバランスを崩して後ろにいた諭吉にぶつかった。
その諭吉は真横にいた桃里にぶつかり、倒れそうになった桃里を支えたのは麟太郎だった。
しかし、床に転がっていた男に躓いて麟太郎は男の上にコケてお尻を強打した。
踏み潰された男が呻き声を上げて意識をなくした。
『……えへっ!』
「ゴラ”ッ猪ゴリラ。」
それはそれはひっくい低音デスボイスで麟太郎が私を睨み殺そうとして目を背けて逃げた。
脱兎のごとく錦の後ろに逃げた。
『あ、あのさ、僕のことよりこれはどういうつもり?銀聖。』
未だ笑いが止まらないらしい銀聖たち鴉のお偉いさんメンバーたち。
麟太郎の意識を移すために銀聖を睨む。
「ん?髑髏は解散してないけど、内部分裂でごちゃごちゃ。隙だらけの敵さん狙っちゃ悪いかな?」
『あー、なるほどな。でもなんで大吉も巻き込まれてんの?アイツ髑髏でも鴉でもないよね。』
「髑髏のNo.2をリンチしようとしたら、セットで付いてきたから遊んでやっただけだよ。ね?たーちゃん?」
「まだ決着付いてねぇからな。邪魔すんなよ銀聖。柳の人間と殺れるチャンスなんか、早々ねぇからなぁ?」
「チッ!体力馬鹿が!」
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