第39話

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その場にいた全員がその“異物”を見た。

一歩も動くことなく迫り来る男たちを放り投げる 。

投げられた男は別の男とぶつかり、体を床や壁に打ち付ける。



向かっていった男たちは軒並み地に伏した。

それは男だけでなく、女も同様に宙に舞って地面に崩れた。



「ば……バケモノ……っ!」



誰かが全員の心を代弁して、震える声で絞り出した言葉。



「こっ、この野郎ッッッ!!!!死ねやぁぁぁっっ!!ッッッ!!ひっ……!」



鉄パイプを振りかざし、背後から忍び寄った男は武器を振り下ろした───が、その武器はひょろひょろの男の手の中に収まっていた。

そして、その鉄パイプは男の細い手のかたちに歪み、柔らかく曲がった。

眉一つ動かさない男の口がつり上げる。

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