第39話

「あのねぇ、言っておくけど…君達も女の子が殴られる所をどうして黙って見てるのかな?柳生君みたいな子なら、それくらい防げたんじゃないの?」




保健の先生はそう言って、今度は柳生君に説教を始めようとした。



しかし、柳生君はそれに対して別に何とも言わなかったのだが、少しだけぼそりと言った。




「止められない事はなかったっすけどね。ただ、見とれてたんっすよ。」




そう言ってから、柳生君はダルそうにして保健室を出て行った。



ああ、彼は一体何に見とれたのかを聞き逃してしまった。



彼を魅了する程のものは一体何だったのだろうか?



あの喧嘩嫌いの性格の人が一体何を魅了したんだろうか?



う~ん…分からない。



オレはそう思い、溜息を吐くとホスト教師が保健の先生に言った。

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