第37話

そう思って、また同じ所を殴られると態勢を作っていたのに……



違う衝動がオレに襲いかかってきて、びっくりせざるおえなかった。







ガバッ…----



……え?





「馬鹿、心配させんじゃねぇ。」






ホスト教師はオレを殴りもせず、蹴りもせず、罵りもせず…



ただオレを心配するような口ぶりに、オレが無事だった事を喜ぶように抱きしめてきたのだ。



とてもじゃないけど、その抱きしめ方は痛かった。



でも、彼がオレを想って抱きしめてくれていると思うと痛いだなんて言えなくて、ただ黙って抱きしめられていた。



抱きしめられたまま、3人の方に顔を向けると驚いている裕貴と口をポカンっと開けている朱希君。



ああ、朱希君は何とも可愛らしいもので思わずなごんでしまう。



そして一番端にいた柳生君は目をぱちぱちさせて、これが現実なのか?という顔をしていた。

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