第30話

オレはびっくりして、その音の方向にへと顔を向ける。




その音の正体はどうやら、椅子のようだ。



椅子が有り得ない方向にへと転がっていて、椅子の足の部分が変な方向にへと曲がっている。



どう考えてもおかしいのだ。



オレの額からは汗が流れ出てくる。



ゆっくりとその椅子が飛んできた方向にへと目を向けると、そこにいた人物とは……












「てめぇ…よっぽど死にてぇらしいな。」






滅多に見ない…というか、見た事もない裕貴の殺気をオレは感じた。



冷たい目をしていて、怒り狂っていて、今にもその男に手を出しそうで、殺してしまいそうで怖い。





そう、怖いのだ。



裕貴を怖いと思ったのは、これが初めてかもしれない。

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