第28話

「関係なくねぇか?」



裕貴のこの一言が、きっと男の怒りを頂点にさせてしまったのだと思う。



その男は思わぬ行動に出たのだ。









「ふざけてんじゃねぇよ!!!!」




その男は裕貴に向かって、拳を大きく振り上げたのだ。



オレはそれを見て、咄嗟の事だったにも関わらず体が勝手に動いた。



こういう時に、瞬発力のある自分が何だか尊敬できる。



オレはそのまま彼らの間に入り、彼が放った拳に自分から突っ込んだ。






「…なっ!?」



裕貴はそんな声を出して、オレが出てきた事に驚いていたが…気付いた時にはもう遅かった。






ボコッ…-----



そんな鈍い音が鳴り響き、オレの左頬に鈍い痛みが走った。



勢いあまって突っ込んだので、柳生君が座っている椅子の方にオレの体が飛んで行く。




それが分かっていた柳生君はオレを受け止めてくれたようだ。



…反動があまりにもなかったので。

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