第21話

「つか、真野のクラスは何してんだよ?」



裕貴はさっきまでふてくされたように黙って歩いていたのに、急に話しかけてきたのでびっくりした。



「え?ああ、カフェだけど。」



そう言った瞬間に、裕貴はほっとした顔をした。



何でそんな顔をしたのだろうか?



そんな風に首を傾げていると、裕貴はそんなオレに気付いたらしくこう言った。




「徠がいなかったから良かったって思っただけだよ。あいつがいたら、美味いもんも不味く見えんだよ。」



ああ、徠ね。



確かにあの甘党さんには、オレもきっと負けるでしょう。



甘いものを目にした徠のあの目を見ていると吐き気がするってこの前青い顔をして行ってたもんね、裕貴。



いやぁ、いつも彼と一緒にいる君には本当に尊敬するよ。





というか、達沙に一人で徠を任せてしまった事にちょっとだけ罪悪感を感じてきたよ。



ごめんね、ちょっとだけだけどね。

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