第59話

と自分の頭の中にいる辞書と話し合っていたのに、邪魔してきた人物がいた。





「取り柄の定義は一言で言うと“長所”かな。」



そうだ。



玲衣さんはそう言って、オレににっこりとした笑顔を向けて言ったのです。



あれ?




さっきの会話、無駄じゃね?



“役に立てなくて、すまねえ”



ほら!



オレの頭のなかの辞書君も役に立てなくて泣いてるんですけど!



この責任はどうとってくれるの!?



玲衣さん!!





と言えるハズもなく、オレは口を閉ざしていた。




「それで?君の答えはどうなのかな?佐藤君。」



そうですよね…。



そういえばオレは今、絶体絶命の危機に陥っていましたよね。



というか、さっさと私のその定期手帳を早く返してほしいですね。



まあ、ここまで伸ばした犯人はどう見ても自分の責任なんですけどね。



イケない妄想してしまった自分の所為なんですけどね。



あはは……全然笑えない。

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