第44話

そうしている内にも柳生君はまだウサギの事を気にしているみたいで…



「何であの時点で草を朱希に渡そうとすんだよ。」



呆れたように言う。



それに答えるために、朱希君に向けていた視線を彼に向け直す。



「何でって……ウサギって、小学校の時に中庭とかにいるでしょ?その辺にあった雑草とかやったから、朱希君にも喜んでもらえるかなって……」



「だから朱希は人間だ」




……えへっ、そうだよね。



真面目に答えてすいません。



そう思って、朱希君に人間だって認めなくてごめんねと謝ろうとすると……





ガシッ…───



さっきまでオレの周りをクルクル回っていたのに、何故かオレの腕を掴んでニコニコと笑っていたのだ。



「俺にその草をくれるの!!やった!マァちゃんからのプレゼントだあ!はっ!じゃあ、このケーキと交換ね!」



草でいいの?



何か、ちょっとおかしくないですかね?



取ってきた本人が言うのもなんですけど……。

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