第41話

そう思って、オレははっきりと自分の思っている事を口にしようと決意した。






「だって君、ウサギだよね」



「何だって?」



そう言ったのは、オレの目の前にいる彼ではない。



オレはピクリと肩を鳴らして、その声の方向にへと目を向ける。



……そうじゃないと言ってほしい。



オレの勘違いだと罵ってもらっても、結構だ。



だから……どうか違ってください!



という願いもむなしく、オレが自分の心の中で思っていたヤツだったらしい。



そこには…───







腕組をしていた先程オレを脅した張本人である、柳生 乃威という男がいたのだ。



ああ、会いたくなかった。



もうオレの生涯の中でも会いたくない人NO.1だったのに。



折角、逃げようと思ってこんなにも頑張って体力消耗したのに。



今までの努力が無駄になってしまった。



佐藤 真野、16歳。



今日にて、短い人生を終えたいと思います。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る