第37話

しかし、安藤にはその意味が分からなかったらしい。



「俺にはお前が分からねえな。どうしてあんなガキに興味を持つのか。」



安藤はここが教室だというのに、煙草を呑気に吸っている。



教師がそんなのとしていいのかと思うのだが、それはこの教室での普通だからか、誰も突っ込む事はしない。



もちろん、俺も面倒だから何も言わない。



お互い何も言わない空気が流れた時に、安藤が俺に対してこう加えた。









「仮にも【新校舎】番長が、あんなガキに目をつけなくてもいいんじゃねえの?」







そう聞いた時に俺は、ニヤリと笑い、口端を上げる。



番長という権威自体、俺は興味など全くなかった。



でもこれを持っている事で俺には利益になることもないことはなかったので、この権威を仕方なく持っている。



「この話にそんなものはいらねえだろ。これは俺個人として興味があるだけだ。……口出しすんじゃねえぞ。」



そうもう一度だけ釘をさしておいてから、この教室を出る。






「俺は忠告はしたぞ。今後どうなっても俺は知らねえからな。」



安藤が携帯を握りつつ、そう言ったのを俺はもちろん知らない。

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