第16話

うん、まぁ……それは有り難いんだけどね。



とりあえず、自分の教室に行かせてもらえないかな?



ここにいる事がとてもじゃないけど、疲れます。



そう思いつつも、オレはその言葉に頷いた。



それを見届けた彼は、ニッコリと笑ってその続きを話し始める。




「じゃあ、クラスは美弥のクラスだから……美弥について行ってね。」



その言葉にオレは真面目教師の方のシャツを咄嗟にギュッと握った。



それに疑問を持ったのか首を傾げてこちらを見てくる。



いや、あの……それはいいんだけどねえ。



……オレをこいつと2人にはしないでほしい。



だって、このホスト教師と一緒にいるとか、嫌な予感しかしない。



何か不吉な事が起きそうで怖い。



だから………一人にしないで!





そう、目に訴えかけたのが彼はにっこりと笑って、やんわりと口を開いた。



「美弥はいい子だよ。というか、大人しく美弥の言うことに従ってくださいね。……僕、もう行きますんで。」



と言って、この場から颯爽に姿を消して行った。



真面目教師さん、それを俗に何って言うか知ってますか?








“見捨てた”っていうんですよ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る